【えほん感想】『くまさん』
『くまさん』
まど・みちお 詩
ましま せつこ 絵
こぐま社
冬眠から起きてきたくまさん。
あたたかな春の中を歩きだします。
「ええと ぼくは だれだっけ」
じぶんを忘れてしまったみたいです。
のんびりした絵と、詩のみじかい言葉のせいか、
とてもゆったりした気持ちで読み進めていくことができます。
最後にくまさんが、じぶんがなんなのかを思い出した時の嬉しそうな顔には、
こちらまで喜びが広がっていくような。
息子も、自然と笑顔になりました。
ゆるやかな感情の動きと、じわりとひろがる喜びを感じられるあたたかな本です。