はじめてのサクマドロップス
母です。
棒のついていないアメを、初めてこどもにあげました。
そりゃーもう、ドキドキでした。
飲み込むんじゃないかって・・・!
詰まらせるんじゃないかって・・・!
だって、うちの子、バナナを詰まらせて、こども救急に電話したことあるんですもの!
(「お母さん、食べ物は小さくしてあげてください」と怒られたあの日の思い出…ってくらいで済んでよかった。)
そのうえ、そのうえ!!
ビーズを鼻の穴に入れて、耳鼻科に駆け込んだことがあるんですもの!!
(おかげですっかり、耳鼻科嫌いに。)
詰まらせるトラウマの私。
でも、ついにあげてみました。
息子もあこがれのサクマドロップスを。
大好きな、ぶどう味をご所望の息子に、カランカランといい音させながらむらさき色のアメを探します。
そして、ドキドキ渡し、ドキドキ見守ります。
ご満悦の息子。
割と、何事もなくおとなしく食べているので一安心。
が、大体災難は、目を離した時にやってくるもんで。
「・・・・・・・・あっ!」
と、めずらしくか弱い感じの息子の声が!!!!
きた!?やっちゃた!??
あわてて振り向くと、
「でちゃった・・・・」
・・・・・・はい。ころがっていました。
無残にも、半分以上を残し、ぶどう色のキラキラしたものがころがっていました。
いやー、奥に行かず、前に出るとは。
いつもこどもは、予想の上の上をいきますね。
ホッと一安心の私。
この世の終わりのような顔の息子。
まぁ、大丈夫だよ、息子よ。ドロップの元、泣き虫神様の涙ってのは、うれしくてもかなしくても出るようだから。
・・・とは、言わず、新しいのを渡して、なんとかこの場はしのぎました。