父保育士、母無職、そんで息子はアレルギー

子育てのことと、日々のあれこれ

【えほん感想】『おむかえ』

『おむかえ』

ひがしちから 作

佼成出版社

 

 

3才で幼稚園に入園した息子は、親と離れる時に全く泣かない子でした。

先生からも、園でも寂しがることなく、毎日楽しんでいると言われていました。

それが、ぴゅう議会の練習が始まった2学期中頃から、変わり始めました。

「きょうはいかなくてもいい?」と、弱さを見せ始めたのです。

 

それでも、やっぱり泣いたりはしなかったのですが。

 

 

『おむかえ』の主人公、こたろうくんは泣きます。
とても泣きます。
保育園で、誰よりも「おかあさん」を思い出しては泣きます。

 

泣いて泣いて、少しづつ立ち上がっていきます。

 

保育園と幼稚園、立場は少し違う息子ですが、この泣き虫のこたろうくんの気もちがわかるようで、読み終わると「そうだよ」と言って私の顔を覗き込みます。

そしてにっこり微笑みます。

 

一緒に読むことで、泣いた気分になれたのでしょうか。

 

私も泣かない息子の涙を、やっと受け取れたようでほっとして、ぎゅーっと抱きしめたくなりました。